2017年3月8日水曜日

横浜会場終了しました!!

東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻第八期修了制作展 GEIDAI ANIMATION 08 ZOOM 横浜会場での上映会、おかげさまで無事終了となりました!3日間で合わせて686名のお客様に足を運んでいただきました。
多くの方々のご来場、誠にありがとうございました✨

留学生と一緒にインフィニティグマのポーズ💙

お楽しみいただいた方にも、来られなかった方のためにも、
ここで横浜会場の様子を振り返ってみましょう…💕

🔎360°カメラで撮影した会場の様子だ!📷





🔎修了生展示ブース💙

一人ひとつずつのパネルを使って自由に展示を行いました。作品の世界観のプレゼンテーションであったり、制作に使った素材やセット・人形などの現物をご覧いただきました。






🔎これを見ずして語れない!作品上映💙



時間になると、ロビーで係の者がアナウンスしてくれます。2階の上映会場へGO!!


馬車道校舎は元銀行の文化財建築をリノベーションしているので、階段の勾配がきっついのだ。みなさん筋肉痛になりませんでしたか…?)


上映室はメイン上映室とサブ上映室の二つ!黒い看板の小さなサブ上映室では、英語字幕バージョンのプログラムをご用意していました。海外からのお客様も安心。🚢

🔎学生による舞台挨拶💙

毎日一度ずつ、作品上映後に制作者による舞台挨拶が行われました。制作のきっかけや作品への思いなど作者の生の言葉をお伝えしました…💓 
吹き抜けのキャットウォークで出番まち
修士一年生(第9期)のみなさんもコメント

🔎メイキング映像鑑賞コーナー💙

会場中央のブースではパソコンで修了生のメイキングムービーを視聴できます!作品の制作秘話、作者の素顔に迫った力作の映像で、お気に入りの作品の裏側までご堪能していただきました!




🔎アンケート回答者にカタログをプレゼント💙


アンケートを提出してくださった方には第8期生の作品情報や教授のコメントなど、情報満載の展覧会カタログを差し上げました!
東京会場でも引きつづきキャンペーンしますよ🎁💕



🔎充実のショップコーナー💙

上映を気に入ってDVDを買ってくださったお客様もいらっしゃいました!学生のオリジナルグッズは売り切れとなったものも。東京会場でもクリアファイルなどを販売予定です!ぜひそちらでお求めください…!💰



次回東京会場のチケットも販売。第8期生の作品の絵柄からお好きなものをお選び頂けます!
こちら現在、ネットでも販売中です!200円引きでメイキングDVDも付いてくる!だんぜんお得!
(一日通し券で価格は前売り1300円、当日券は1500円内税。)


🔎あっという間に会期は終わり…(オフレコ)

最終日は前日までに比べておよそ3倍の入場者数となり、会場はどこも大賑わい!へとへとになりながら、2日間かけて会場の解体作業を行いました。




横浜会場、お疲れ様でした!!
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🔎See you next SHIBUYA!!🎊
🐻08ZOOM東京会場は渋谷ユーロスペースにて今週3月11日(土)から17日(金)まで♥🐻
WEBサイトも渋谷を描いた黒いビジュアルにお色直ししました💙メイキング映像も公開!見てね!
http://animation.geidai.ac.jp/08zoom/

🔎twitter更新中!!🐤

#08ZOOMに関するツイートはこちら🔎🐻
「RT・いいね」で今後とも応援よろしくお願いたします!💙横浜会場のご感想ツイート等も大歓迎です〜!!


3日目トーク 「アニメーションの思想地図」②

トークイベント「和田淳×折笠良×ニヘイサリナ×08ZOOM アニメーションの思想地図」まとめの続きです。 
これまで折笠さん、ニヘイさんの作品について触れ、ニヘイさんがアメリカのミュージックレーベルから受けて制作したアニメーションを上映したところで、 今度はお仕事の話題に移ります。




(誤字)「フリーランスでやるう 」→(正)「フリーランスでやる上では」

・和田淳「グレート・ラビット」上映。
和田淳「グレート・ラビット」(2012) 7分10秒/カラー/ステレオ
製作:サクレブルー・プロダクション/カルトブランシュ
サウンドデザイン:滝野ますみ カラーデザイン:尼子実沙 監督・脚本・編集・声・アニメーション:和田淳
ベルリン国際映画祭 短編部門銀熊賞、サーキットオフ映画祭 Off International(グランプリ)賞、文化庁メディア芸術祭 優秀賞、広島国際アニメーション映画祭 優秀賞等


・参考
Atsushi Wada ウェブサイト
http://kankaku.jp/independent-jp/rabbit.html
「文化庁メディア芸術祭受賞作品」
http://archive.j-mediaarts.jp/festival/2012/animation/works/16an_TheGreatRabbit/





・第8期生上映作品についてご感想…!

宮嶋龍太郎「AEON」


栗原萌「Mind Room」


梅村晴香「yelp」
矢野ほなみ「染色体の恋人」

・それでは、来場者からの質疑に移ります。

Q.和田さんの描く幼児について素朴な疑問。 


ご自身のお子さんを描いたときは、可愛い赤ちゃんの動画を参考に見すぎて可愛くなりすぎてしまったのだそう。

Q.やはり政治や内面的なテーマを描くことが作家性につながるのか?





映画を鑑賞するという行為はその人にとって、身体を拘束された状態である体験を強いられるということ。それは自由な作り手にとって、どのような利となるのだろう。

Q.表現することと食べていくことの両立、どうしていくつもりですか?



・今日はここまで。ありがとうございました! 

短くも濃密な90分の対談、お疲れさまでした。
またどこかでお会いできますように!

和田淳 http://kankaku.jp/index.html
折笠良 http://orikasaryo.exblog.jp/
ニヘイサリナ http://cargocollective.com/sarinanihei



3日目トーク 「アニメーションの思想地図」①

横浜会場3日目は若手アニメーション作家の和田淳さん、折笠良さん、ニヘイサリナさんの3人をお招きし、「和田淳×折笠良×ニヘイサリナ×08ZOOM アニメーションの思想地図」と題してトークを行っていただきました。
司会進行役はアニメーション専攻平面領域ゼミ 山村浩二教授。

ルーペを地図にかざす今年のメインビジュアルのように、それぞれの作家を照らして作品上映と制作活動の紹介、そして白熱のアニメーション談義が展開されました。

その様子をまとめましたので、どうぞご覧ください!👏🐻✨

🔎トーク内容まとめ


・折笠良「水準原点」上映。 

折笠良『水準原点』(2015) 6分41秒 / 16:9 / カラー / ステレオ、音楽:大和田俊
戦後を代表する詩人石原吉郎の詩「水準原点」(1972)を粘土に刻印し、一年間にわたり撮影した映像作品。
2016年、クロアチアのザグレブ映画祭で日本人の監督作で初めてゴールデンザグレブ賞受賞。同年オタワ国際アニメーション映画祭にて、最優秀実験・抽象作品賞を受賞。

・参考
「茨城新聞クロスアイ」2016年11月24日 記事
http://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=14798988728585







日本語の表現で書かれた詩は映像の中で、ダイレクトに文字のモチーフとして扱われ、粘土の海の上を「流れて」くるが…




・ニヘイサリナ「Small People with Hats」上映。 
ニヘイサリナ『Small People with Hats』(2014) 6分51秒/Sound Design by Horret Kuus B6 STUDIOS
イギリスのロイヤル・カレッジ・オブ・アート修了作品。
英国や東欧をはじめ各国の短編映画祭で多数の受賞。

・参考
Sarina Nihei ウェブサイト
http://cargocollective.com/sarinanihei/Small-People-with-Hats
「paragy」2017年1月11日 記事
https://paragy.com/small-people-with-hats/


SMALL PEOPLE WITH HATS from Sarina Nihei on Vimeo.

(トークに戻り)「まず和田くん、どうですか。(山村)」









Priit PÄRN(プリート・パルン)
1942年生まれ、エストニアを代表するアニメーション作家。代表作は「草上の朝食」「ホテルE」など。
・参考「プリート・パルン Animations 座談会」
http://www.animations-cc.net/talk/i014-parn01.html

 

ニへイさんが持つ不条理とパルンの不条理の違い…それは個人というよりも、時代背景や政治性にもよるのでしょうか。

・ニヘイサリナ「Whitney-Polly」上映。

Whitneyによる楽曲 "Polly"のミュージックビデオ(2016年リリース)、 3分35秒



山村教授、ここでお仕事の話に質問を切り替え。

(この続きは次の記事で!!) 

2日目トーク加藤泉 "作品を育てる"ということ

横浜会場2日目には、アーティストの加藤泉さんをお招きし、メイン会場でトークイベントを行いました。

おもに胎児をテーマに彫刻や絵画作品を制作し、ベネチア・ビエンナーレへの出展をはじめ、国内外で活躍されている加藤さん。ゲーム業界のクリエイターにも影響を与えるなど、コアな人気を誇り、アートの先端を走っている彼に現代美術家という視座からお話を伺いました。

企画と司会進行は第8期生の岡田莉奈、伊藤圭吾。

🔎トークの実況中継まとめ

・まずはご自身について














(誤字)「デザイン奴道路標識のような」→(正)「デザインや道路標識のような 」


・続いてアニメーション専攻とからめた話題へ



・ここで、来場者からの質問タイムに






・ご登壇ありがとうございました…! 



(オフレコ写真♪)担当の岡田、伊藤のアテンドで会場をご覧いただきました✨📷


🔎第8期修了制作展東京会場と同じ3月11日より、個展を開催されるそうです! 

🔎加藤泉さんサイト
http://izumikato.com/


2017年3月2日木曜日

学生紹介:林文薏〈リン・マンイ〉(修了生)

GEIDAI ANIMATION 08 ZOOMで作品を上映する学生を紹介していきます!
31人目は「Silent Smile」を制作した林文薏〈リン・マンイ〉さんです。


1.お名前と作品名

「Silent Smile」を制作しました林文薏です。



2.大学院入学前はどんなことをしていたか?
大学で3DCGアニメーションを制作していました。


3.手法と制作プロセス(音についても!)
今回は鉛筆とデジタル作画で制作しました。 題材によって手法を変えます…
4.制作中の気分転換
MUSIC START!!

5.作品制作のきっかけ
何か伝いたいことがあればアニメーションしてみます

6.犬派?猫派?クマ派?
犬派…いや、インフィニティクマ派です。

7.超能力、何か好きな力が手に入るとしたら
どこでもドアで一瞬帰国して家族と会います〜

8.大学院で一番!?面白かったことや、やり残したこと 
Co-workで金沢に行ったのがいい思い出になりました。 ある夜、修了展のDTP班が一緒に作品の総尺を計算するときに、梅ちゃんが助教授のメールに「そうでした!!」と返事したけど結局誤解だと分かってて皆んな一緒に爆笑しました。 とても面白かったです。

ありがとうございました!
林文薏〈リン・マンイ〉さんの作品「Silent Smile」はプログラム「第八期修了作品」にて上映いたします。「第八期修了作品」は3月3日より3日間、横浜の馬車道校舎で上映予定です。また、3月11日から一週間、渋谷のユーロスペースでも上映がございます。
お楽しみに!

学生紹介:山崎萌花(修了生)

GEIDAI ANIMATION 08 ZOOMで作品を上映する学生を紹介していきます!
30人目は「There was a man」を制作した山崎萌花さんです。


1.お名前と作品名

山崎萌花、作品名は「There was a man」です。



2.大学院入学前はどんなことをしていたか?
同じように映像作品を作っていました。 今とは違って厚紙を使って作画していたので、切り抜き作業辺りがほんとにしんどかったです。 それ以外だと鉱物標本集めたり、宗教学について学んだり、メディア芸術やら切り絵やらジャンル問わず色々やってました。

3.手法と制作プロセス(音についても!)
作画した紙を一枚ずつ切り絵の要領で切り抜いて行って、最後にそれらをマルチプレーン撮影しています。カットアウトですね。





4.制作中の気分転換
色んなから揚げを食べてました。 あとナン。

5.作品制作のきっかけ
去年も腕にまつわる作品を作って、まだこのモチーフで作れるものがあるんじゃないかなと思ったのがきっかけでした。去年の作品の続編と言えるかも。 なかなか人の本質が見れない世の中というか、匿名で活動しやすくなったからこそ誰かが何かを偽ってても気づきにくい時代だなと感じていて、私の場合はそんな人たちが腕だけで活動しているように思えたので、この「腕」というモチーフを2年に渡って取り上げてきました。


6.今ズームしたいこと、最近ハマっていること
制作が終わってからはゲームばかりやってます! 特にPCゲームが多いです。作業の息抜きにも起動しやすくてお手軽だからかな…?インディペンデントゲームって結構面白さもピンキリなので、たくさんあるタイトルの中から面白いものを発掘するのが楽しいです。 その中でもストーリーはあんまり面白くなかったけれどVR機器を手に入れたらもう一度遊んでみたいゲームっていうのが結構あって、箱庭の世界がものすごくよくできた作品なんかはVRでその世界にどっぷり浸ってみたいと思わせてくれます。今ズームしたいことはそのあたりです。

7.大学院で一番面白かったことや、やり残したこと
結構イベントが多かったことです!校舎がちょうど観光地にあるので、外でイベントがある日なんかは作業の息抜きに外に出てみたり、学校内でもイベント好きが多かったので、誰かがご飯を作ったり、誕生日パーティをしていたり、全体的に楽しいことが多かったですね。 ライトアップされている街並みを眺めながら夜帰るのもちょっとした毎日の楽しみでした。

8.修了制作でボツになった企画とかありますか?
体がどんどん鉱物に置き換わっていっちゃう男の話とか、誰かの体のパーツだけが自由に出歩いている街の話とか…体にまつわるアイデアが多かったです。 今回の企画の初期段階では、「宇宙飛行士と原住民と腕と塩の星」の三人によるお話だったのですが、そこから色々と要素を削ったりしていって最終的には「登山家と右腕と塩の山」に落ち着きました。



ありがとうございました!
山崎萌花さんの作品「There was a man」はプログラム「第八期修了作品」にて上映いたします。「第八期修了作品」は3月3日より3日間、横浜の馬車道校舎で上映予定です。また、3月11日から一週間、渋谷のユーロスペースでも上映がございます。
お楽しみに!